帰宅難民

東日本大震災では、首都圏で大量の帰宅難民が発生しました。

金鯖も、交通機関が全面停止

したため、震災当日は会社に泊まりました。

翌日の早朝、交通機関が復旧し、帰宅することが出来ました。

幸運だったのは、震災当時、会社のオフィスで勤務していたため、交通機関が全面停止したと分かったときに、オフィスに留まれたことです。

もし、外出先に出掛けていたりして、会社に留まることが出来なかったら、多くの人がそうであったように、駅などで寒い夜を過ごさざるを得なかったと思います。

東日本大震災では、首都圏は震源からかなりの距離がありました。

 にもかかわらず、交通機関が停止し、帰宅難民が大量発生しました。

もし、大地震が首都圏を直撃したら、どのようになっていたでしょうか。

その場合を想定し、帰宅難民対策を考えました。

家族で、対応方針を話し合っておくことが大事です。
首都圏で働いている人々は、大地震が直撃した場合、帰宅難民となる可能性があるわけですから、事前に話し合っておくことが大事です。
首都圏を大地震が直撃した場合、通信網が破壊される可能性があります。東日本大震災においても、通話はできなくなりました。

地震が直撃した場合は、その程度では済まない可能性があります。

家族と数日にわたって連絡が取れない事態もありえます。事前の話し合いは、両親が都心で勤務し、幼い子供や、要介護の病人や、老人が家に残される家庭の場合は、特に重要です。
近隣の人々や公的な機関に相談する必要があるかも知れません。
何の事前相談もなく、このような災害が発生した場合、最悪の事態になる可能性があります。

留まる。シェルターを確保する
政府や東京都は、首都圏を大地震が直撃した場合、帰宅しないで留まることを求めています。

もし、多くの人々が車や徒歩で帰宅を急いだ場合、道路は大渋滞になり、消防車や救急車などの緊急車両が通行できなくなり、二次災害の大規模化が引き起こすからです。

災害に遭遇した、人々にとっても、一旦留まることがベストです。

地震が発生した場合、行動を起こす前に、情報が必要です。

交通機関の状況が分からなくては、帰宅方法の選択ができません。

また、天気予報も重要です。

勤めている会社の状況や方針も確認する必要があります。帰宅ルートの線上において火災が発生している可能性や、道路が封鎖されている可能性もあります。

まずは、数日間留まれるシェルターを確保し、情報を収集することが必要です。

計画を立てる、準備する
シェルターを確保し、情報が収集できたら、計画を立てることが大事です。

交通機関の復旧が望めない場合は、徒歩での帰宅を検討することが必要になります。
一般には、家までの距離が10km以内であれば徒歩帰宅は問題ないといわれています。

30km以上であれば、徒歩帰宅は困難といわれます。
まずは、帰宅ルートの確認が必要です。

東日本大震災の場合は、多くの人が携帯やスマートフォンで帰宅ルートを知りました。

しかし、大地震が首都圏を直撃した場合は、携帯やスマートフォンが使える保障はありません。

電子機器に頼らない手段が必要です。
帰宅ルートに当たる道路が寸断されている場合もありえます。

迂回路を検討できる情報が必要です。

常に地図を携帯しておくことも必要かもしれません。
次に、足元です。

大震災後に歩くわけですから、窓ガラスの破片や、コンクリートの断片、様々な障害が待ち構えている可能性があります。
東日本大震災とは環境が異なっている可能性が高いと考える必要があります。
発生した地震の規模や、収集した情報から、帰宅への障害を予測し、様々な障害に対応できるように足元を強化する必要があります。

徒歩帰宅途中で怪我や捻挫などをしては、遭難する危険性も考えられます。

軽い捻挫であればテーピングで対応できます。
夜間での歩行が必要な場合は、明かりは必須です。

道路に障害物が散乱している状況であれば、明かりなしでの夜間行動は厳禁ではないでしょうか。
テーピング用のテープや、バンドエイドなどの準備も必要かもしれません。

次に、天候対応です。

熱波や雨風が予想できる場合は、準備が必須です。

傘やレインコート、給水用の水などの確保が必要になります。

トイレが必要になる場合もあります。

ナイロン袋が数枚あれば、役立つと言われます。