鬱について思うこと

金鯖は四年前、鬱になりました。

四年前の冬、更年期障害により、不眠症になりました。

不眠症が引き金になり、鬱になりました。

そして、半年後に抗うつ剤によって回復しました。

 

鬱になった当初、自分が鬱病であることを認められませんでした。

 

不眠症とは、「睡眠できないかもしれないという恐怖」によって睡眠障害になる病気です。

毎夜、毎夜、「眠れないかもしれないと怖れ、眠れない夜を過ごす。」これは、結構辛いことです。

このストレスが鬱病の引き金となったと思います。

 

症状は、食欲不振と倦怠感です。

 

食事の味を感じなくなりました。

そして、どんどん食べる量が減少していきました。

徐々に徐々に食事が辛くなります。

食欲はありません。

食事が義務に変わります。

ご飯一杯が辛くなります。

心が病んできます。

 

 

倦怠感もどんどん酷くなります。

電車に座っていることが辛くなりました。

テレビを見ることも辛くなりました。

 

この倦怠感、なめることができない辛さがあります。

倦怠感ですから、痛くも痒くもありません。

体がだるいだけです。

でも、真綿で絞められるような辛さがあります。

怖いのは、このだるさが一生続くと考えることです。

何ヵ月も倦怠感が続くと、辛さが蓄積してきます。

生きるのが辛くなってきます。

心が闇にのまれます。

 

 

金鯖は、自分が鬱病であることを認めることができませんでした。認めることによって、人生が終わるように感じていました。

診療内科の医師からは鬱病の薬を勧められましたが、断っていました。

 

不眠症となり、鬱が発症して半年経過した頃です。

鬱の症状がどんどん悪化し、自分が鬱病であることを認めざるを得なくなりました。

 

そして、鬱病の薬を処方してもらいました。

鬱病の薬は種類があり、人によって効果が出る薬が違うそうです。

最初の薬は効きませんでした。

レクサプロ錠10mgという薬です。

食欲はなく、倦怠感はかわりません。

この薬を飲みだして、物が二重に見えるようになりました。

 

一月後、医師に薬が効かないこと。食欲不振が辛いことを訴えました。

そして、二種類目の薬が処方されました。

サインバルタカプセル20mgという薬です。

この薬が金鯖を救ってくれました。

嘘のように、食欲が出てきました。食事の味が戻りました。

倦怠感もきれいに無くなりました

嘘のように。

 

鬱病とは、精神の病気、心の病気、というイメージですが、

金鯖は、「脳の病気」という感じがします。

自分自身として、心が病んだという感覚が無いからです

ストレスによって、脳のホルモンバランスが崩れ発症したという理解です。

 

鬱は、心の弱さが原因。心の病気。

そのようなイメージが世間一般にあります。

金鯖も、自分が鬱病を罹患するまでは、そのような理解でした。

 

今は違います

鬱病は、風邪や腹痛と同じ体の病気だと感じています。

脳という体の部位の病気だと。

だから、薬で治療できるのだと。