種子(穀物)の冷凍備蓄

食料保存として、もっと長期間の保存に耐える食料はないのか、調べてみました。

通常の保存食の保存期間は長くて五年程度です。

これでは短すぎます。

災害は百年、千年サイクルです。

この災害サイクルに合った食料保存期間を持つ食料保存方法を考えることが必要です。

探してみると、100年、1000年単位で保存可能な食料がありました。

種子です。

種子というと戸惑うかもしれませんが、お米や小麦、大豆などの穀物のことです。

種子は、低温乾燥保存することにより、超長期での保存が可能です。

低温とはいっても、特別な設備を要するような低温を必要としないようです。

家庭用の冷凍庫の一般的な温度で十分です。

ジーンバンクという施設があります。

植物の遺伝子を保存するために、種子を超長期に保存する施設です。

ジーンバンクでは家庭用の冷凍庫と同じマイナス20度で種子を保存しています。

家庭用の冷凍ストッカーという商品があります。

その名の通り、冷凍専用の保存庫です。

家庭用冷凍ストッカーは、家電専門店で手軽に購入できます。

値段もお安いです。

家庭用の冷凍ストッカーを購入し、食料用の種子(玄米、大豆、・・・)を保存すれば、穀物を超長期に保存することが出来ます。

この方法の優れているのは、食料の廃棄が発生しないことです。

玄米であれば、そのまま食べることもできますし、精米して白米として食べることも出ます。

無駄が発生しません。

冷凍ストッカーで備蓄できる穀物の量は、冷凍ストッカーの容量次第ですが、容量100リットルの小さいタイプで、50キロ程度の玄米が備蓄可能だと思います。

50キロの玄米が備蓄できると、4人家族で三週間分の食料に相当します。

冷凍保存の問題点は、保存に要する電気料金だと思います。

家庭用冷凍ストッカーの電気使用量を調べてみると、200リットル入る省エネタイプの年間電気使用量は300キロワットアワーでした。

電気料金に換算すると、6000円ほどになりそうです。

この電気料金は、災害用の備蓄にしか使用しないのであれば、もったいないようにも思いますが、日常の食品ストックにも活用できます。

うまく活用できれば、良い選択肢ではないでしょうか。

冷凍保存であるので、当然、電気が通電していなければ保存が出来ません。

従って、災害時に停電した場合、通常の冷凍食品は備蓄として意味がありません。

しかし、穀物の場合は本来保存食品であるため、通常温度であっても数ヶ月以上の保存が可能であり、停電期間が長期化しても問題なく食料として食べることが可能です。

もし、穀物を備蓄する場合は、水と燃料をセットで備蓄する必要があります。それと塩も。

穀物を食べるためには煮炊きする必要があるし、災害時には、水や燃料の供給がストップするからです。