大災害にはどのようなものがあるでしょうか
災害対策を考えたいと思います。
対策を考えるには、その対象となる相手を知る必要があります。
「彼を知り、己を知らば、百戦危うからず。」といいますから。
近年、日本列島を襲った大きな災害を調べてみました。
1945年9月 枕崎台風(3756人)
1947年9月 カスリーン台風(1930人)
1948年6月 福井地震(3769人)
1953年7月 南紀豪雨(1124人)
1954年9月 洞爺丸台風(1761人)
1959年9月 伊勢湾台風(5098人)
1995年1月 阪神淡路大震災(6437人)
2011年3月 東日本大震災(18915人)
このように整理すると、大災害の種類としては、地震、台風、豪雨があることが分かります。
戦後の間もない時期だったので、社会インフラが脆弱だったことも災害を大きくした一因でと思います。
1959年の伊勢湾台風を境にして、95年の阪神淡路大震災まで、約35年間、大災害の休止期間があります。
私個人的には、阪神淡路大震災の頃は、社会インフラの整った現代日本では大災害は起こらないと思っていました。
だから、阪神淡路大震災は衝撃的でした。
古い木造家屋が大地震で倒壊するとは思っていましたが、まさか、高速道路や鉄筋コンクリートのビルが倒壊するとは全く想像していませんでした。
2011年の東日本大震災も衝撃ですよね。
高さ30mの津波なんて、考えもしなかったですから。
1000年に一度なんて、自分には関係ないと信じていましたから。
しかし、理性的に良く考えてみると、1000年なんて、現代日本人の寿命80年で割ると、12.5です。
人の一生を駅伝のように繋ぐと、13人に一人は1000年に一度を経験することになります。
しかも、1000年に一度は地震だけじゃないですからね。
1000年に一度の台風というのも、想像したらかなり凄そうですよね。
そういうふうに想像すると、大災害は一生の内に一度は遭遇するくらいには考えた方が良さそうです。
大災害を想定した対策ですが、国や地方公共団体をあてにするのは止めたほうが良いと個人的には思います。
特に首都圏の住民はそうです。
首都圏は巨大都市圏です。
数千万の人々が居住しています。
そこに大災害が発生したらどうなるでしょう。
数十万、数百万の人々が被災する可能性があります。
数百万レベルの被災者が発生した場合、国や地方公共団体が組織として効率的に機能するでしょうか。
金鯖は、災害のレベルが一定規模を超えた場合、国や地方公共団体の組織は機能しないと考えます。
国や地方公共団体はそのような考えたくもないケースは「想定外」として、頭を砂に突っ込んでいると推測します。
人は、考えたくもないことは考えない生き物です。
組織となると猶更その傾向は強くなります。
福島原発がそのことを教えてくれます。
特に首都圏や関西圏、中京圏などの大都市に住む人は、覚悟が必要です。
大災害に被災してからでは遅いです。
金鯖は考えすぎでしょうか。