金鯖、大金鯵を釣る

昨日、金鯖は大金鯵を釣り上げました。

体長40センチの大鯵。

体高も高く、幅もごつい。

背も盛り上がっている。

何より、全身が金ピカ。

釣り上げたとき、鯵とは思えませんでした。

 

昨日は、10月の大潮の日にあたっていました。

 

大金鯵を釣り上げた釣り場は、金鯖がいつも通っている場所です。

この釣り場は今年は春までは、鯵が釣れていましたが、夏以降は鯵は全く釣れなくなっていました。

秋になっても、依然として鯵は釣れていませんでした。

金鯖は、釣れているところを見ていませんでしたが、ネットの情報では、この釣り場で今時点で釣れている魚は、太刀魚とイナダがポツポツという状況でした。

一週間前にこの釣り場で釣りをしたときも、全く釣れませんでした。周囲の釣り人も同様でした。

 

昨日は、鯵釣りを諦めて、イナダを狙って竿を出していました。

仕掛けは、籠。大針サビキにイカ餌。

籠には、アミエビ。

竿は遠投磯竿3号。

糸は、PE2号。

午後2時頃から釣りを始めたが、反応は全くありません。

隣で餌木を投げていたルアーの人がイカを一匹、少し離れたところで浮き釣りをしていた釣り人が小魚を数匹、他の人は全く釣れていない状況でした。

午後4時を過ぎて満潮を迎え、潮流が変わりはじめました。

金鯖は集中力を切らして、スマホを弄っていました。

その時、竿が大きく動きます。

 

ガクガク。

 

グングン。

 

金鯖は、一瞬動いている竿を目の隅にはとらえていましたが、体が動きません。

そして、また、竿が大きくしなります。

 

ガクガク。

 

グーングーン。

 

ここで、やっと体が反応します。

これは、大物かも。

スマホを慌ててポケットに入れ、竿を握ります。

慌てて、後ろに放置していた玉網を手元に移動させます。

リールをゆっくりと巻きます。

重い手応えがあります。

 

グングン。グングン。

 

魚が大きくひきます。魚が下へ下へ潜ります。

ゆっくり、ゆっくり、リールを回します。

魚が近づいてきます。

海面の下に魚が見えてきます。大きくて金色です。

体高があります。

魚種がわかりません。

イナダほどのパワーはありません。

横に走る鯖の動きではありません。

リールを巻いて、魚を手元に引き寄せます。

玉網を使う程の大きさではなさそうです。

ゆっくりと、魚を抜きあげます。

魚がゆっくり海から上がってきます。

魚を手もとに取り込みます。

魚から針を外し、釣り上げた魚を観察します。

 

じっくり見ると、これは、鯵。

金ピカの大鯵です。40センチはありそうです。

これは旨そうです。

思いもしなかった獲物です。

釣りたかったが、諦めていた鯵。

 

しかも大金鯵。

 

嬉しい。

 

美味しく食べるために、まず、血抜きをします。

エラを切り、海水を張ったバケツに金大鯵を放り込みます。

バケツは、大金鯵の血で赤く染まります。

血が抜けると、次は絞めます。

金大鯵の背骨を切断します。

クーラーボックスに大金鯵を収納します。

 

この大金鯵を釣り上げた時点で、餌もコマセも残っています。

後一時間程度は釣りができそうです。

ですが、ここで釣りは切り上げることにしました。

もう一時間釣りを粘れば、まだ魚が釣れる可能性はあります。

大鯵が一匹釣れた訳ですから、もう一匹二匹釣れる可能性はあります。

でも、切り上げることにしました。

金鯖が釣った大金鯵、夕食の一品として十分な大きさです。これ以上の魚は、過ぎた量になります。

美味しく頂くには、適量ということも大事な要素です。

 

少し少ない感じ、この感じが旨さの大事な要素です。

過ぎたるは及ばざるが如し。