鰡を食べてみた

今日、金鯖が通ういつもの釣り場で鰡が釣れました。

鯵を狙って釣りをしていたのですが、現実に釣れたのはボラ。

30センチ程の鰡が三匹。

魚が釣れるのは嬉しいのですが、ボラじゃーね。

食べられないじゃないの。

 

10年以上前になりますが、相模湾の筏で巨大な鰡を釣り上げたことがあります。

その鰡は、釣り上げた時点で嫌な匂いがあり、これは駄目な奴と本能的に感じ、すぐにリリースしました。

この嫌な匂い、今でも覚えています。

 

今日も、釣り上げてすぐに「ボラかー」、と幻滅。

アーア、ボラかー。

 

でも、何か違う。違うぞ。

臭くない。

鼻先に近づけても臭くない。

アレー、アレーーーーーー。

 

今日の鰡は臭くない。

もしかしたら、食べられるのか。

 

リリースした方が良いのか。持ち帰った方が良いのか。

金鯖は悩みました。

「食って臭かったらイヤダナーー。」

「でも、臭くないしなーー。」

「もしかしたら、旨いかもなーーーーーー。」

 

という感じで、

釣り場で悩んで、そして決めました。

 

「試してみないと分からないじゃないの。

鰡、持ち帰ろう。」

 

そうと決まれば、早速ボラを血抜きします。

エラをハサミで切断。

海水の入ったバケツにボラを放り込みます。

暫くすると、バケツの海水がボラの血で真っ赤に。

次に、お腹をハサミで切って、内臓を抜きます。

これで、持ち帰り準備完了。

クーラーボックスに入れて、家に持ち帰りました。

 

家に帰ると、さっそく捌きます。

鱗を取って、頭を落とします。

そうすると、綺麗な魚に変身しました。

鱗を取ると、綺麗な青い魚体が現れました。

頭を落とすことで、間抜けではなくなります。

綺麗な青い魚体を持つ魚。

美味しそうです。

これが、ボラとは思えません。

 

そして、三枚おろしに捌いてみると、綺麗な白身

 

匂いもない。

 

捌いた白身から、三キレほど、刺身を取って、わさび醤油で試食して見ました。

そのお味は。

「水っぽいけど、旨味はある。」

「全く、臭くない。」

この水っぽさであれば、「フライ、唐揚、干物」でしょう。

そう、確信しました。

そこで、早速、「鰡フライ」を揚げました。

 

そのお味は。

「旨い。絶品。」

魚の臭みが全くない。

淡白な旨味。

これは、大正解。

 

鰡の干物は、製造中。

まだ、食べていません。

楽しみだー。

 

ところで、考えてみると、不思議があるなー。

釣り場で、ボラの内臓がを抜いたところ、その内臓が真っ黒だった。鰡は海底の泥を食べると聞いたことがあるので、内臓が黒いのは泥なんだろうと。

ボラの臭みは、その泥が原因と聞いている。

では、何故、今日釣ったボラは臭くないのかなー。

内臓は泥だったのに。

 

泥食べて、

あんなに綺麗な白身ができるなんて。

あんなに淡白な旨味の白身ができるなんて。

 

金鯖が今日釣ったボラは、どんな泥を食べて育ったんだろう。

 

不思議だーーーーーー。