震度と地盤

地震により建物が倒壊する原因は、地震による地盤の振動です。

地盤の振動は、地盤の固さと大きな相関関係があり、軟弱地盤では、振動が大きくなることが知られています。

私は横浜市に居住しています。

横浜市から配布されたハザードマップを見ると、東京湾岸にある埋立地と内陸部の地盤が固い場所とでは、震度にして2の差があることが分かります。

同じ内陸部でも、地盤の弱い場所は点々と存在しています。

ハザードマップを良く見ると、その地盤の弱い場所は、昔、川だった場所だったりします。

地域全体の地盤が強固でも、場所によっては軟弱だったりします。

住宅を借りたり、購入したりする場合は、十分に調査する必要があります。

震度にして2の差は、数字で見ると僅かの差です。

しかし、その意味は非常に大きく、この2の差により、建物が倒壊するかどうかを分けます。

震度6弱では、耐震強度の比較的低い建物でも倒壊を免れますが、震度7となると、耐震強度の低い建物は倒壊します。

地盤の強度が低い地域は、例え自宅が倒壊を免れた場合でも、近隣の住居が倒壊した場合、倒壊した住居からの出火により類焼する危険性が大きくなります。

阪神淡路大震災の長田地区で起こった大火災を見ても、この危険性は非常に大きいことが分かります。

地盤大事。