浸水、土砂災害と地形

当たり前の話ですが、水は高い場所から低い場所に流れます。

豪雨による浸水被害を受ける場所は、低い地形です。

近隣河川の堤防よりも低い地形の場所は堤防決壊による被害を免れません。

津波や高潮も同様です。

海岸に近く、海抜10m以下の地域は、常に浸水の危険性を抱えています。

地盤が軟弱な傾斜地に土砂災害の危険があることは明白なことです。

東京、大阪、名古屋には海抜ゼロメートル地帯が広がっています。

金鯖は子供の頃、海辺の近くに住んでいました。

家から200mも歩けば砂浜でした。

子供の頃は台風が来るたびに浸水しました。

砂浜と我が家との境には防波堤はあったのですが、高さ1mほどの高さでしたから、台風の高潮への抵抗力はありませんでした。

災害関係の政府の資料を読んだりすると、大河川が氾濫した場合、二階建ての家まで水没するような想定までされています。

地球温暖化と言われています。

その原因は別として、ここ数十年の間に平均気温が上昇したことは事実のようです。

気温が上昇するということは、海から蒸発する水分が増えることを意味しますから、雨の量が増えることは間違いないことだと思います。

水害の危険性が高まっていることは間違いないですよね。

1000年に一度の水害ということも想定した方が良いのではないでしょうか。

テレビのニュースでも、大都市に広がる低海抜地帯の浸水被害予測が喧伝されています。

そのような地域に住まれる方々はどのようなお気持ちなのでしょうか。

子供の頃から住み慣れた土地から離れがたい気持ちは推測できますが、その土地から移転しなければ、子供たちにそのリスクを引き継がせることになります。

また、そのような危険な土地に転入される方々も多くいるように思えます。

多分、住みやすい土地なのだろうとは推測するのですが、その反面になるリスクは見ていないのでしょうか。

楽観的であることは、人が生きる上で、大事なことだと思うのですが、危険なことでもあります。

悲観的すぎるのも、生きる上では、良くないことですが。

難しいですよね。

基本楽観的であって、リスクはきちんと考えることが、達人の生き方だとは思いますが、そんなに都合の生き方は難しいですよね。